人工知能(artificial intelligence:アーティフィシャル・インテリジェンス)とは、ダートマス会議においてジョン・マッカーシーによってはじめて使われた言葉。

コンピュータによる計算によって知能を研究する計算機科学の一分野だが、研究者によってさまざまな言葉で定義されており、明確な定義がない。


●ジョン・マッカーシー
「知的な機械、特に知的なコンピュータプログラムを作る科学と技術」

●浅田 稔(大阪大学大学院工学研究科教授)
「知能の定義が明確でないので、人工知能を明確に定義できない」

●池上 高志(東京大学大学院総合文化研究科教授)
「自然にわれわれがペットや人に接触するような、情動と冗談に満ちた相互作用を、物理法則に関係なく、あるいは逆らって、人工的につくり出せるシステムを、人工知能と定義する。
分析的にわかりたいのではなく、会話したり付き合うことで談話的にわかりたいと思うようなシステム。それが人工知能だ」

●栗原 聡(電気通信大学大学院情報システム学研究科教授)
「人工的につくられる知能であるが、その知能のレベルは人を超えているものを想像している」

●武田 英明(国立情報学研究所教授)
「人工的に作られた、知能を持つ実態。あるいはそれをつくろうとすることによって知能自体を研究する分野である」

●長尾 真(京都大学名誉教授 前国立国会図書館長)
「人間の頭脳活動を極限までシミュレートするシステムである」

●中島 秀之(札幌市立大学(SCU)学長)
「人工的に作られた、知能を持つ実態。あるいはそれをつくろうとすることによって知能自体を研究する分野である」

●西田 豊明(京都大学大学院情報学研究科教授)
「知能を持つメカ、ないしは心を持つメカである」

●堀 浩一(東京大学大学院工学系研究科教授)
「人工的に作る新しい知能の世界である」

●松尾 豊(東京大学大学院工学系研究科准教授)
「人工的に作られた人間のような知能、ないしはそれをつくる技術」

●松原 仁(公立はこだて未来大学教授)
「究極には人間と区別がつかない人工的な知能のこと」

●溝口 理一郎(北陸先端科学技術大学院大学教授)
「人工的に作った知的な振る舞いをするためのもの(システム)である」

●山川 宏(ドワンゴ人工知能研究所所長)
「計算機知能のうちで、人間が直接・間接に設計する場合を人工知能と呼んでよいのではないかと思う」

●山口 高平(慶応義塾大学理工学部教授)
「人の知的な振る舞いを模倣・支援・超越するための構成的システム」

参照)総務省:平成28年版情報通信白書 人工知能(AI)とは