大学の研究室で生まれたチェス専用スーパーコンピュータ「ディープ・ソート」の研究を引き継ぐ形で、IBMが1989年より開発を開始したチェス専用のスーパーコンピュータ
ディープ・ソートを破った当時のチェス世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフを打ち負かすことが目標とされた。
1秒間に2億手の先読みを行い、対戦相手となる人間の思考を予測する。
予測方法は、対戦相手(この場合カスパロフ)の過去の棋譜を元にした評価関数(指し手がどのぐらい有効かを導く数式)を用いて、効果があると考えられる手筋すべてを洗い出すというもの。

過去に2回対戦が行われ、1回目(1996年2月)はカスパロフが3勝1敗2引き分けで勝利、2回目(1997年5月)には2勝1敗3引き分けでディープ・ブルーが勝利した。

現在は解体されてしまっているが、一部はコンピュータ歴史博物館などに展示されている。

ディープ・ブルーの目的を引き継いで、世界最強のチェスコンピュータを作ろうという試み「ヒドラ (Hydra) プロジェクト」が進められていたが、2009年に開発中止となった。