Google DeepMindによって開発されたコンピュータ囲碁プログラム。
2015年10月に、人間のプロ囲碁棋士に勝利した初のコンピュータ囲碁プログラムとなった。
2016年3月15日には、李世乭(イ・セドル)との対戦に勝利。
2017年5月には、柯潔(か けつ)との勝負でも勝利した。(これを機に、AlphaGoは人間との対局から引退。)

IBMのコンピュータディープ・ブルーが、チェス世界チャンピオンに勝利したのは1997年。
囲碁のコンピュータが人間のアマチュアの強さに達するまでには、ほぼ20年を要したことになる。

コンピュータが人間に打ち勝つことが最も難しいと考えられてきた囲碁において、人工知能が勝利を収めたことは世界に衝撃をもたらした。
AlphaGoの登場は、人工知能の有用性を広く知らしめるものとなり、世界的AIブームを呼び起こすきっかけにもなった。

AlphaGoは、ニューラルネットワークを応用している。
ニューラルネットワークでは、プログラム自身によって自分自身との対局(自己対局)を数千万回繰り返すことによって、かなりの程度まで学習する。
AlphaGoの開発チームでさえ、AlphaGoがどのように石の配置を評価し次の手を選択しているかを指摘することはできない。
プログラムの推論効率を改善するための主要な方法として、モンテカルロ木探索も用いられている。