日本の国立情報学研究所(大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構)が中心となって2011年から行われている人工知能プロジェクト。
2016年までは「ロボットは東大に入れるか」をテーマに研究・開発が進められた。
「東ロボくん」と一言で言っても、その実態は社会・国語・英語・物理・数学という5教科8科目の試験問題の各問で「最も確からしい」答案を書くために多数のプロジェクト参加者によって開発された様々なアルゴリズムの総称である。
2015年6月の進研模試で偏差値57.8をマークするところまで成績を上げたが、東大合格に必要な読解力に問題があり、ビッグデータと深層学習を利用した統計的学習という現在のAI理論ではこれ以上の成績向上は不可能である、何らかのブレイクスルーがない限りは東大合格は不可能と判断され、開発は凍結された。
東大合格を目指すための学習は2016年で終了したものの、個々の開発者による個々のアルゴリズムの開発は継続しており、東ロボくんプロジェクトで得られた成果はその後のAI開発や教育政策に役立てられている。
2016年までは「ロボットは東大に入れるか」をテーマに研究・開発が進められた。
「東ロボくん」と一言で言っても、その実態は社会・国語・英語・物理・数学という5教科8科目の試験問題の各問で「最も確からしい」答案を書くために多数のプロジェクト参加者によって開発された様々なアルゴリズムの総称である。
2015年6月の進研模試で偏差値57.8をマークするところまで成績を上げたが、東大合格に必要な読解力に問題があり、ビッグデータと深層学習を利用した統計的学習という現在のAI理論ではこれ以上の成績向上は不可能である、何らかのブレイクスルーがない限りは東大合格は不可能と判断され、開発は凍結された。
東大合格を目指すための学習は2016年で終了したものの、個々の開発者による個々のアルゴリズムの開発は継続しており、東ロボくんプロジェクトで得られた成果はその後のAI開発や教育政策に役立てられている。
東ロボくんの開発の過程で、現在のAIは検索による膨大な知識はあっても文章の読解力が致命的にない、AIは意味を理解できない「知識に比べ幼稚な知性」であるという、現在のAIの課題が明らかになった。
また東ロボくんは自分で答案を書けないため、東ロボくんの代わりにボールペンで答案用紙に記入したり、答案を書き終わった後に先生に挙手して答案を裏返したりするロボットアーム「東ロボ手くん」がデンソーによって開発されたことも、東ロボくんプロジェクトの成果である。