アメリカの哲学者ジョン・サールによって考案された言葉。
人工知能が真の推論と問題解決の能力を身につけられるか否かをめぐる論争において登場する用語。

強いAIとは、人工知能が人間の知能に迫るようになったか、人間のような問題能力処理能力をもつようになったか、幅広い知識と何らかの自意識を持つようになったものをいう。
汎用型AI。
実用化に高い期待が寄せられているが、実現はしていない

弱いAIは、人間がその全認知能力を必要としない程度の問題解決や推論を行うソフトウェアの実装や研究を指す。(例えば、ディープ・ブルーのようなチェスプログラムなど。)
強いAIとは異なり、弱いAIが自意識を示したり、人間並みの幅広い認知能力を示すことはなく、最先端とされるものでも知能を感じさせることのない単なる特定問題解決器でしかない。
特化型AI。

ジョン・サールは、強いAIの実現は不可能だとしている。
米国の未来学者レイ・カーツワイルは、「2029年に汎用型AIが誕生する」と述べている。
ロボット研究者のロドニー・ブルックスは、「2200年までに、汎用型AIが50%の確率で実現される」と述べている。