G検定カンペ用語集

自分用G検定用チートシート。

2022年07月


AIは4つのレベルに分類することができる。

レベル1「シンプルな制御プログラム」
入力に応じて、あらかじめ決められたルールに忠実に従って出力プログラム。
ルールベース型AIのうち、もっともベーシックなもの。
洗濯機の洗剤投入、水量調整の自動化、エアコンの温度調整の自動化など、わかりやすくてシンプルなふるまいを行うシステム。
制御工学、システム工学の分野で長年使われてきた。

レベル2「古典的な人工知能」
探索、推論、知識データベースを利用したAI。
レベル1のAIよりも少し複雑な判断を行うことができる。
掃除ロボット、診断プログラム、ルールベース型チャットボットなど。
古典的とはいえ、特定の分野に限定した場合は高い性能を発揮する。

レベル3「機械学習を取り入れた人工知能」
2000年以降のビッグデータ時代に台頭した。
機械学習の手法を取り入れ、大量の学習データの分析を通じて、入力と出力を結ぶ汎用的なパターンや法則を見出だす。
また、学習済みモデルに基づいて新しい入力情報に対する判断を行う。
スパムメール検知、レコメンドエンジン、売上予測、顧客分析など。

レベル4「ディープラーニングを取り入れた人工知能」
機械学習の一手法であるディープラーニングを使うと、特徴量をデータから自動的に見出だすことができる。
自動翻訳、顔認識、自動運転、高難易度のゲームなど、非構造化データを分析対象にしたタスクがレベル4に含まれる。




1964年から1966年にかけて、ジョセフ・ワイゼンバウムによって開発された対話システム。
現在のチャットボット(人口無能)の祖先。
カール・ロジャースの心理療法を模倣して返答する。

設定された単純なルールに基づいて文言がランダムに表示されるルールマッチング。
テキストデータをユーザーとやり取りすることで、ユーザーにコンピュータと実際に会話をしているように感じさせる。

相手がコンピューターだとわかっていても、無意識にコンピュータが人間と似た動機があるように感じてしまう現象のことをイライザ効果と呼ぶ。
コンピューターはプログラムを実行しているだけで「動機」がないのに、コンピュータの動きを見ていると、何となくそこに「動機」があるように思えてしまうというもの。



数値、画像、テキスト、音声などの複数種類のデータ(モダリティー)を組み合わせる、または、関連付けて処理する単一のAIモデル(基本的にはニューラルネットワークのモデル)を指す。
マルチモーダルAIは、汎用型AIに近づくためのひとつのアプローチと見なせる。
テキストから画像を生成するDALL·E 2などが代表的。

マルチモーダルAIに対して、従来通りに1つのモダリティーのみを処理する単一のAIモデルを、シングルモーダルAI(Single modal AI)またはユニモーダルAI(Unimodal AI)と呼ぶ。

また、複数のモダリティーから学習することを、マルチモーダル学習と呼ぶ。


チューリヒ大学AI研究室の元所長ロルフ・ファイファーが提示した概念。
AIが人間の知能に近づくためには、身体性が必要とされている。

「身体性とは、知能は常に身体を必要とするという考え方であり、正確に言えば、環境と相互作用することによって生じる振る舞いが観察できるような物理的実態を持つシステムだけが知能的である。」
(Rolf Pfeifer、Josh Bongard (2010) 『知能の原理』より)


歩行時に、路面との接触や重心を把握しながら筋肉の動きを調節したり、筋肉や健の働きによって物を掴むなど、人間の身体性は環境との相互作用と体で感じさせてくれる。
人間の脳と体は相互作用しながら知性を発揮する。
物理的な身体があり、周囲環境との相互作用を行うことによってはじめて、知能が構築できるという考え方。

身体性を持つAIを、身体性AI(Enbodied AI)という。
身体性AIの実現には、感覚と運動能力を持つ物理的な身体と、身体と周囲環境との相互作用が必要だと考えられている。
現段階でコンピュータは概念を記号としてしかとらえられないため、実現はまだ難しい。

環境を通じて知覚する情報をAIに取り込もうとする研究のひとつに、マルチモーダルAIがある。

また、チェスや囲碁などのゲームではAIが人間プレイヤーに勝利するようになってきており、身体性は必ず必要なのか? も論じられている。








チューリングテストに合格する会話ソフトウェアを目指すコンテスト。
人間の審判員が2つのコンピュータ画面の前に座る。
一方の画面はコンピュータが表示を行い、もう一方は人間が表示を行う。
審判員は両方の画面に対して質問を入力し、応答を得る。
応答に基づき、審判員はどちらが人間でどちらがコンピュータかを判定する。



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